TeaTime -MIRAI- こんなに幸せでいいのかな、なんて時々思う。 だって隼人さんは優しくて、いつも私を甘く溶かしてしまう。 私は隼人さんといると紅茶の中に落とされた一さじの砂糖になったような気がしてくる。 もちろん隼人さんがあったかい紅茶。 彼の傍にいると、甘くてやわらかくてあたたかくて。 私は幸せすぎて怖いなんて、そんなメロドラマティックな言葉で胸がいっぱいになってしまう。 「隼人さん…、好き」 ベッドの中、素肌を寄せ合って彼の胸に頬をつける。 「かわいいね、君は」 「隼人さん…」 何度抱かれても、彼の傍にいるだけでドキドキしてしまう。 付き合い始めてずいぶん経つというのに、なんだか恥ずかしい。 「じゃあ、かわいい君のために、紅茶をいれてあげようかな。のどが渇いているだろう?」 「あ、そんなこと、私が…」 「いいんだ、僕がしてあげたいんだよ。君のために、ね」 「隼人さん…」 優しすぎる恋人。 私をベッドに残したまま、彼は立ち上がるとバスローブを羽織った。 あんなステキな人が私の恋人だなんて、今でもなんだか不思議な気持ちになってしまう。 時折かすれる、甘く優しい声。 優しいのに、それでいて強引で…。 思い出すと、顔が火照る。 普段は穏やかな隼人さんなのに、ベッドの中ではちょっと別人だから。 だけどそのギャップもたまらなくて。 私はいつも、彼に翻弄されてしまう。 なんだかドキドキしてきてしまい、自分が恥ずかしくて私はベッドから起き上がった。 紅茶をいれてくれると言った隼人さんのお手伝いをしよう。 バスローブをまとい、キッチンへと向かう。 しゅんしゅんしゅん、とお湯の沸く音が聞こえてきた。 キッチンの入り口から覗き込むと、隼人さんは甘く危険な、たまらなく魅力的な笑顔を浮かべていた。 「隼人さん…?」 「あれ、起きられたのかい。もうすぐ紅茶が入るから、座って待っていてよ」 「あ、はい」 いつも彼に抱かれた後はしばらく動けないことが多い。 だから、『起きられたのかい』という言葉が、なんだか恥ずかしくて。 私はそそくさとリビングへ向かった。 やわらかな日差しが差し込むリビングのソファに腰掛けて、私はなんだか少し緊張してしまった。 隼人さんのマンションは、どこもかしこも洗練されている。 センスが良い、と言うのだろうか。 無駄なものはないけれど、置かれている家具はとてもステキなものばかり。 まるで隼人さんそのもの、と感じる。 「お待たせ」 にっこりと微笑んだ隼人さんが、テーブルにトレーを置く。 そして私の前に置かれたティーカップに紅茶が注がれる。 「なんか、申し訳ないです。いたれりつくせりで…」 「そんなこと気にしないで。僕が君のためにしてあげたいんだから」 隼人さんがティーポットをテーブルに置いて、私の隣に腰掛ける。 「どんなに思っても、100年も続かない恋だからね…。今日、君のために出来ることがあるのなら、それをしてあげたいんだ。駄目かな」 「そんな…」 私は幸せに目がくらんでしまいそうだった。 ねえ、お願いがあるんです。 ずっとずっと、私の傍にいてくださいね。 今度は私があなたのために、おいしい紅茶をいれますから…。 ずっと、一緒にいてくださいね。 |
ミカリさまの運営していらっしゃるSAKURA『100000HIT記念企画作品』のフリー創作を頂きました。 未来ちゃんが可愛いですねえ〜萌えぇぇ(危険) でもですね、うふふふふ・・・この作品は裏があるのです。 相馬先生バージョンの裏が・・・隼人さ〜〜ん壊れてますよぉ!っという作品 こちらを読んでから、相馬先生バージョンを読むと爆笑できます(笑) 私は裏が大好きです。相馬先生変態ですよ(失礼すぎるよ、私) 変態フリーク(むしろ変態)の私お勧めのお話です。 では、相馬先生バージョンもお楽しみください( ̄ー ̄) こんな素敵な作品を書かれるミカリさまのサイトはこちらです。 |
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